気候変動は人類にとって大いなる脅威です。現在、飛行機での旅行は世界全体の排出量の3%以下を占めていますが、私どもはその影響を最小限に抑え、カーボンニュートラルな成長に向けて業界を牽引する義務があることを認識しています。
気候変動は人類にとって大いなる脅威です。現在、飛行機での旅行は世界全体の排出量の3%以下を占めていますが、私どもはその影響を最小限に抑え、カーボンニュートラルな成長に向けて業界を牽引する義務があることを認識しています。
持続可能な航空燃料(SAF)は、化石ジェット燃料に代わるクリーンな燃料であり、農業廃棄物、廃油、都市固形廃棄物、産業廃棄物ガス、その他の非化石燃料など、持続可能かつ再生可能な資源から製造されます。製造、流通、使用の各段階で発生するCO2の総排出量に基づき、ライフサイクルにおけるCO2排出量を最大で100%削減できる可能性を持ちあわせています。
キャセイパシフィックでは、10年以上前からSAFの発展を支援するために先駆的な取り組みを行ってきました。2014年には、都市ゴミを持続可能な代替燃料に変換する技術の開発における世界的なパイオニアである米国の持続可能なバイオ燃料製造企業、Fulcrum BioEnergy社に航空会社として初めて出資を行いました。10年間にわたり110万トンのSAFを購入することを確約しています。2021年には、2030年までにキャセイパシフィックの総燃料消費量の10%にSAFを使用するというコミットメントを再確認し、香港国際空港におけるSAFの初使用を促進しました。
都市ごみを回収。
資材をリサイクル。ジェット燃料に適した廃棄物を統合。
熱化学法によって廃棄物をジェット燃料に変換。
燃料を混合し、検査の後、空港に運搬。
温室効果ガスの排出量が少ないSAFは環境に優しい燃料です。
また、お客様が持続可能な道を選択できるよう、法人企業向けSAFプログラムも立ち上げました。
弊社は、航空機の脱炭素化に向けた画期的な技術開発を加速させるために設立された非営利団体「航空気候タスクフォース 」の創設メンバーです。
私どもは機材の性能の見直しを常に行い、燃料効率の良い新型機、最新技術、継続的な運航改善に投資をしています。
今後導入予定の新機材:
燃費を最大21%改善
燃料効率が20%向上
より軽量で、航空力学に基づいたデザインで燃費効率が25%向上
すべてのフライトで紙のマニュアルに代わってタブレットを導入し、年間100万リットルの燃料、13,400トンの紙、4,000トンのCO2排出量を削減しています。
2022年、弊社はキャセイパシフィック航空および香港での地上業務によるスコープ3の間接CO2排出量をすべてマッピングしました。これにより、CO2排出量を優先的に削減すべき重点分野が明確になりました。
私どもは、2007年にカーボンオフセット・プログラム「FLY Greener」を導入しました。仕組みは簡単です。飛行機で移動する際に発生するCO2を、他の場所で発生する同量のCO2の削減または防止プロジェクトへ投資することで相殺(オフセット)するのです。これらのプロジェクトの取り組みには、バングラデシュでの調理方法の改善、インドでのクリーンエネルギーの生成、中国大陸の農村部への有機廃棄物バイオダイジェスターや太陽光発電調理器の提供などが挙げられます。
弊社のCO2計算機で、お客様のフライトによるCO2排出量を計算し、CO2オフセットに必要な金額を表示します。
また、法人のお客様には、出張に伴う排出量オフセット用のソリューションも提供しています。詳細は、sustainability@cathaypacific.comまでお問い合わせください。
貨物のお客様向けにカーボンオフセットソリューションの開発を進めています。