私どもは、使用する資源のあらゆる過程に気を配っています。原材料の生産方法から、廃棄物のリサイクル方法まで、常に業務や手順の改善を行っています。
プラスチックには汎用性や高い費用対効果があり、軽量でもあることから、航空業界にとって有用な資材とされています。客室の重量を減らすことが燃料使用量とCO2排出量の削減につながるためです。しかし、プラスチックは分解に時間がかかるうえ、取り扱いを間違えると環境に明らかな害を及ぼします。
プラスチックの使い方を再考する
プラスチックの消費量を削減する
可能な場合はアイテムを再利用する
使用済みプラスチックを新しいアイテムにリサイクルする
私どもは、使い捨てプラスチックの使用量削減において、目標としていた50%の削減を上回る成果をあげることができました。取り組みを通して、2022年末までに、搭乗者1名あたりの使い捨てプラスチック製品使用量が2018年の基準値より56%(年間約2億個)削減されました。現在までの主な取り組み:
新たな削減目標は今年中に発表されます。
過剰な廃棄物は環境問題の中でも特に懸念されるものであり、私どもは廃棄物排出量の削減に取り組んでいます。廃棄物削減のためのトレーニングやリサイクルプログラムに力を入れるとともに、デジタル化された手順を活用し、発生した廃棄物の管理方法を改善しました。可能な限り、廃棄物を出さないように再利用することを心がけています。
私どもは持続可能な調達に真剣に取り組んでいます。サプライヤーと密接に連携し、持続可能な素材、再生廃棄物、リサイクル製品の使用拡大に常に努めています。
食事をできるだけ出発間際に準備することで、廃棄物を最小限に抑える。
「機内食の選択」を導入し、デジタルでお食事の選択を管理。
Feeding Hong KongおよびFood Angelを通じて、余剰食品を再分配。2022年には、114トンの余剰食品を必要としている人々に寄付しました。
消費できない生ゴミは、食品回収に回す。
使用済みの食品加工油を自動車用バイオ燃料に再生。
機内で使用する食器やパッケージの見直しはもちろん、より持続可能な食体験をお客様にお届けできるよう取り組みを行っています。弊社のケータリング部門であるキャセイパシフィック・ケータリング・サービスは、150トンの持続可能な認定海産物を調達しました。これは購入総量の約70%に相当します。
機材の退役時には、機材メーカーや使用済み機材の処理に特化した企業と協力して、スペアパーツの回収や機材部品や素材のリサイクルと再利用を行っています。2021年には、長く愛された航空機をアップサイクルして特別な記念品を制作しました。アビエーションタグ やペンとカードホルダーのセット などが75周年を記念して作られました。