この半円形の広場は、マドリードの象徴的な中心地です。市内のすべての主要道路が合流する場所で、街を行き交う人々でいつも賑わっています。その往来を見守るように、マドリード州庁舎が置かれている豪華な旧郵便局(Casa de Correos)が堂々と建っています。また、大晦日になると大勢の人が集まります。新年を告げるために12回鳴らされる鐘の音に合わせて、ブドウを一粒ずつ食べる風習が根付いています。イチゴの木に上るクマの像も見逃せないマドリードの象徴的なシンボルです。
コラル・デ・ラ・モレリア(Corral de la Morería)は世界最古の「タブラオ」(フラメンコの舞台がある飲食店)で、「フラメンコの大聖堂」と言われています。フラメンコダンサーの情熱的でリズミカルな動き、アコースティックギターの音とシンクロする力強いタッピング、感情的な歌声。音楽、ダンス、色彩が融合するスペインの伝統舞踊をお楽しみください。
1819年に設立されたプラド美術館(Museo del Prado)は、ヨーロッパの古典芸術作品における最高峰のコレクションを所蔵しています。風格のあるこの美術館には、ベラスケスやゴヤといったスペインの巨匠の作品だけでなく、ラファエル、ルーベンス、ボッシュなどイタリアやフランドルの芸術家の作品も展示されています。パリのルーヴル美術館に魅せられたスペインの女王が、壮大な美術館の設立を進言したと言われています。ディエゴ・ベラスケスの『女官たち』(Las Meninas)や、ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』(The Garden of Earthly Delights)などの名画は必見です。