Jump to main content

プレスリリース

キャセイパシフィック航空 2011年度決算報告

2012年03月14日

 

 

キャセイパシフィック航空グループは、本日発表した2011年度(2011112月)通期決算で純利益が過去最高だった前年同期の1404,800万香港ドル(1香港ドル=約10.7円)を大きく下回る55100万香港ドルに留まったことを明らかにした。2010年度の決算には香港エアカーゴ・ターミナル社と香港エアクラフト・エンジニアリング社の株式売却、および中国国際航空の一部株式のみなし処分に伴う経常外利益として総額303,300万香港ドルが計上されていた。この経常外項目分を加味すると2011年度の純利益は前年比で551,400万香港ドルの減少、または50.1%減となる。2011年度の総売上は前年比9.9%増の984600万香港ドルで、一株あたりの利益は60.9%減の139.8香港セントとなった。

 

キャセイパシフィック航空グループの主力事業は、不安定かつ不透明な世界経済により大きな影響を受けた。キャセイパシフィック航空、および香港ドラゴン航空の旅客部門は、主に上級クラスでの高い需要に支えられたことで比較的好調を維持したが、貨物部門は主要輸出市場である香港と中国本土における需要の大幅減による影響を被った。

 

キャセイパシフィック航空のクリストファー・プラット会長は「2011年は数多くの試練に直面した。とりわけ貨物部門では現在も非常に厳しい状況が続いている。しかしキャセイパシフィック航空グループは焦点を絞った明確な戦略を備えている。それは顧客の満足度向上を図るために積極的な投資を継続し、定評ある航空会社としての地位を高めていくこと。具体的な例を挙げると、2012年には新たに計19機の運航機材を受領するとともに、長距離路線にプレミアム・エコノミークラスと新型エコノミークラスを投入。すでに高評価を得ている新しいビジネスクラスについても順次導入を進めている。空港ラウンジの改装も実施している。さらに世界最先端の貨物ターミナルの建設も順調に進んでおり2013年初旬には完成する。また香港ドラゴン航空でも運航機材の増強や新たなプロダクトの導入、就航都市の拡大を図る。これらすべては乗り継ぎ利便性の向上とともに、世界有数の国際航空輸送拠点である香港の地位を飛躍的に高めることになる と述べている。

 

グループ全体の支出の中で燃料費は最大のコスト項目であり、高値で留まる航空燃料価格は2011年の業績に著しい影響をおよぼした。燃料ヘッジによる影響を除いた年間燃料コストはグループ全体で1245,500万香港ドル(または44.1%)増加した。これは燃料価格の高騰と運航便数の増加に起因している。航空燃料価格の変動に伴うリスク管理は重要な課題であり、グループとして積極的な燃料ヘッジプログラムを整えている。2011年度の燃料ヘッジによる損益結果では181,300万香港ドルの利益を確保し、リザーブ(準備金)にも20111231日の時点で43,600万香港ドルの未実現利益が確認されている。

 

2011年度の旅客部門における収入は前年比14.2%増の6777,800万香港ドルとなった。輸送能力は9.2%増加した。キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空をあわせた2011年度の年間総輸送旅客数は前年比2.9%増の2,760万人、一方で座席占有率は前年比3.0%ポイント減となった。また平均旅客単価(旅客1人を1キロメートル輸送することで得る収入の平均)は、収入を得ている数多くの通貨で為替レートが優位に働いたことも手伝って8.7%増の66.5香港セントとなった。上級クラスにおける旅客需要は2011年も堅調に推移。また比較的好調なアジアの景況を反映して、近距離路線におけるビジネスクラス需要も底堅かった。エコノミークラスの座席占有率も総じて高レベルを維持。中でも香港と北米、東南アジアを結ぶ路線は好調に推移した。しかし、長距離路線ではエコノミークラスの平均旅客単価が下落。また日本とタイにおける自然災害も業績にマイナス影響をおよぼした。運航ネットワークの増強を進めた2011年には、アブダビとシカゴの2都市への路線を新たに開設。他の主要路線においても運航便数の増強を図った。

 

グループ全体の貨物部門の業績は第1四半期においては比較的堅調に推移したものの、4月以降は最重要マーケットである香港および中国本土からの貨物需要が大幅に減少し、年末まで需要の低迷は続いた。2011年度の貨物部門の売上高は前年比0.3%増の2598,000万香港ドルで、貨物単価(1トン1キロメートルあたり)は前年比3.9%増の2.42香港ドルとなった。貨物輸送能力は6.9%増えたが貨物占有率は8.5%ポイント減の67.2%へと減少した。貨物輸送能力は需要動向を注視しながら調整を図った。2011年度にはインドのベンガルール、中国西部の重慶および成都、スペインのサラゴサへの貨物輸送サービスを開始した。

 

キャセイパシフィック航空グループでは運航効率の低い旧型機を退役させる一方で、燃料効率の優れた最新鋭機の導入を積極的に推進することで運航機材を増強。2011年には6機のボーイング777-300ER3機のエアバスA330-3004機のボーイング747-8F貨物専用機を受領。香港ドラゴン航空も20122月に2機のエアバスA320-200を受領している。20113月には2機のエアバスA350-900201012月に発注)と15機のエアバスA330-30010機のボーイング777-300ERの計27機を新たに発注。さらに同年8月に4機のボーイング777-300ER8機のボーイング777-200F貨物専用機の導入を発表した。そして20121月には、さらに6機のエアバスA350-900を発注し、2016年から2017年にかけて受領することを明らかにした。これに加えて2012年内に受領する2機のエアバスA320-200のリース契約にも合意している。これらの最新鋭機への投資を通じて、キャセイパシフィック航空グループは2019年までに世界で最も機齢が若く、燃料効率に優れた広胴型旅客機を保有する航空会社のひとつとなることを目指す。

 

キャセイパシフィック航空は、国際航空貨物の輸送拠点として香港の長期的優位性を保つことへの自信の表れとして、前述のとおり10機のボーイング747-8F貨物専用機と8機のボーイング777-200F貨物専用機を導入するのに加えて、香港国際空港に自社貨物ターミナルの建設を進めており、2013年初旬の運用開始を予定している。

 

また同航空は乗客サービスの向上にも継続的に取り組んでいる。20113月の新型ビジネスクラス導入に続いて、20122月には長距離路線にプレミアム・エコノミークラスを投入。2013年末までに計87機への装備を完了する。さらに20123月には中距離路線、長距離路線用機材への新型エコノミークラスも導入。ボーイング777-300ER、並びに長距離路線用のエアバスA330-300への装着作業を急ピッチで進めている。

 

キャセイパシフィック航空グループにおける中国国際航空の役割は重要の度合いを高めており、2011年度連結決算の税引き前利益の31.1%に貢献している。両社は引き続き緊密な協力関係を維持していく。キャセイパシフィック航空が株式保有と海外の信託会社への貸付金を通じて出資している中国国際航空との合弁貨物事業は20112月の正式認可取得後、5月から業務を開始。中国国際貨運航空(ACC : Air China Cargo Co Ltd.)の名称の下、上海を拠点に航空貨物事業を展開している。

 

キャセイパシフィック航空のクリストファー・プラット会長は「過去最高を記録した2010年度決算の後、2011年に入ってからは不安定な世界経済情勢をはじめ、航空貨物市場の低迷、エコノミークラスでの平均旅客単価の下落、日本とタイでの自然災害、中東の政情不安、航空燃料価格の高止まりといった数多くの試練に直面した。将来に目を向けると経済不安は上半期いっぱいは続く模様で、エコノミークラスの平均旅客単価への下押し圧力が強まり、貨物事業の低迷も続くことが予想される。そして航空燃料価格もさらに高騰している。この結果、2012年は2011年よりも厳しい年となり、今年の見通しに関しては慎重にならざるを得ない。今後も厳格なコスト管理に努めなければならないが、乗客に提供するプロダクトやサービスの質、そして長期的戦略に沿った投資活動において妥協はしない。財務基盤は依然として盤石である。20118月にはミディアム・ターム・ノート(MTN)と呼ばれるプログラムも設定しており、これにより新たな資金源の確保と複数通貨での債券発行が可能となった。201110月には最初の債券発行が実施されており、続けて2012年1月と2月にも新たに債券が発行されている」と述べている。

 

お問い合わせ先

本件に関する本件に関する報道、メディア関係のお問い合わせは:
『キャセイパシフィック航空』広報
エンゴー株式会社  担当:吉田倫子、坂本徳土
TEL: (03) 6277-8118/FAX: (03) 6277-7352